2016年7月12日火曜日

理不尽の境界線


商売柄、比較的理不尽なイチャモンには慣れている。

とはいっても現在のおつとめさきは客筋が良く、イヤな思いをすることは少ない。



過去にはマック、ドトール、スーパーのレジなどを経験してきたが、明らかにいいがかりとしか思えないようなものが、それはそれはたくさんあった。



「ポテトを持って帰ったら冷たかった」
うん、持って帰ったらふつう冷めるよね?



「コーヒーはそんななみなみ注ぐもんじゃない」
うん、淹れなおしたら少ないって怒られたよ?



「わたしに断りもなく閉店するなんて!」
スーパーが閉まるときに店に電話かけてきてそういった奥様がいらっしゃいました。
しかも週1くらいしか来ないお客様。
どういう思考回路してるのか脳内見せてほしい…



もちろん店側に非があることもある。

だがこれだけたくさんの人間がそれぞれにストレスを抱えつつせっまい範囲でごちゃごちゃ暮らしてるわけだから、そりゃトラブルないほうがおかしいわな。



店側だからやみくもに理不尽!って感じることが多いんだけど、
お客さんはお客さんでたぶん何かに理不尽を感じて怒ってるんだろうとは思う。

だからできるだけ、お客さんが感じる理不尽を軽減してあげたいとは日頃思っているわけで。

そのためには、お客さんが「なにが気に入らなかったのか」を知る必要がある。


ただ、原因がお客自身の何かであれば、こちらで対応できることはない。
単に虫の居所が悪くてとばっちりを受けただけであれば、別にその場を我慢すればいいので別に構わない。



ランチタイムはそれでいいが、夜ともなれば酒が出る。
酒は人を変える。酔っ払いほど理不尽なものは世の中にない。



わたしは酔っ払いの相手はそれほど苦ではないが、客商売ってのはつくづく大変だなあ…と毎度毎度他人事のように思うわけさ。

何の仕事でもそれぞれの大変さはあるし、性格的な向き不向きもあるから一概には言えんが。




我が家には
「酒さえ飲まなきゃ完璧なんだけどねえ…」
って万人に言われちゃうお人が棲息しているため、わたしは理不尽にはかなりの耐性があるわけだ。



いつだかの休日にステーキ屋で昼飯。しこたま酒を飲んだ旦那様は助手席で高鼾。
自宅に着いても起きる気配はまるでない。


だが夏の日差しはすさまじい。このまま放っておいたら干上がっちゃうなー。


仕方ないのでやみくもに車を走らせることに。走ってればちったあ涼しいからな。

目的地を設定して、酔っ払いを積んで小一時間のドライブ。



着いた公園はとてもきれいなところでした。




レンタルチャリや貸しボートもあって、いいなあ楽しそう。




何度か起こしましたが全然起きません。
長時間エンジン切っておくわけにもいかないので、10分くらいで早々に退散。



マックを買って帰宅。
ようやく起きた旦那様に某公園に行った話をすると、ハンバーガーを食いながら


「なんで起こしてくれないのさ」


「起こしたよ何度も!」


「もっとじょうずに起こしてくれないと!」


・・・


理不尽ここに極まれり。



でも、酔っ払いを積んでのドライブ、わたし的には結構楽しかったのです。



理不尽を越えるものはやっぱ、愛なんですかねえ。



***


ご意見ご感想やその他コンタクトはコチラから。

お返事はあえてお約束しませんが、お言葉寄せていただけると喜びますわたしが。

0 件のコメント:

コメントを投稿